弥勒の掌 (文春文庫 あ 46-1) (2008/03/07) 我孫子 武丸 商品詳細を見る |
妻に失踪された教師と、妻を殺された刑事がそれぞれ《救いの御手》という宗教団体の関与を疑い、ともに捜査を行っていく。という構成のミステリです。
面白いとは思うんですが、帯とかあらすじで煽りすぎだと思います。
空前絶後の驚きを編集部完全保障!!
とか
これが現在ミステリーのNo.1です。
とか
驚天動地の結末があなたを待ち受けます。
ここまで書かれるとハードルあがりすぎやしませんか?
読者を罠にはめようとする壮大な企みが隠された作品でもあります。
と、ありますので叙述ミステリなんだろうというのは最初からわかります。章構成も第一章教師、第二章刑事と、章ごとに視点が変わりますのでその辺も叙述ミステリにありがちな感じです。(まぁだからって仕掛けを看破したりは出来ませんでしたがw)
この作品ではその仕掛けがあまりこみいっておらず、ポイントとなる点がわかりやすいので最後にちゃんとわかるようになっています。(叙述系て基本的にわかりにくくないですか?)
あー、素直に読めば面白かったんですけどねー。煽りで期待あがりすぎたかも知れません。
叙述ミステリに抵抗がなければお勧めします。(ちょっと姑息な感じしますよねー、叙述ミステリって)
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